水戸黄門漫遊記 怪力類人猿/1956/Mito-komon diary-super power ape-

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あらすじ

房州銚子へやってきた黄門一行は、深夜若い女性が惨殺死体で発見される事件が続発していることを知る。そこへ、港の方から鋭い悲鳴が聞こえ、急いで駆けつけた黄門様たちは、の音と不思議な怪獣を見つけ、後を追って巨船に乗り込むと、船は出港してしまい…。

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惨殺事件の犯人を追い、怪物と格闘

諸国漫遊中の水戸黄門(月形龍之介)と助さん(月形哲之介)格さん(加賀邦男)そしてお蝶(千原しのぶ)は、奇妙な惨殺事件に遭遇する。
その夜回り中、鳴り響く笛の音と悲鳴が上がる方へ駆けつけ怪しい怪物を発見すると、後を追い船内へ潜り込んだ。
船内で大量の弾薬を発見した一行は、将軍・綱吉(東宮秀樹)暗殺と御家復興を企む於浪(喜多川千鶴)、泉屋文左ヱ門(阿部九州男)らに見つかり、将軍家上覧のために献上する怪物“ゴリラ”と格闘。
於浪が凶暴なゴリラを笛で巧みに操り、一行は善戦するもあえなく捕まってしまう。
房州へと運ばれた一行は、口封じのため樽に詰められ海に投げ捨てられてしまった。

恩人と将軍の身を案じる

網元の灘右ヱ門(山口勇)は、偽の黄門(杉狂児)一行をお慰みする宮相撲を執り行い、取り組みのなかで自分に恨みを持つ佐吉(片岡栄二郎)の殺害を雷山権太夫(青柳龍太郎)と企てていた。
佐吉は灘右衛門に奪われた網元の株や家屋敷を取り戻すため、母や婚約者のおみよ(夏木葉子)の反対を押し切って相撲に出場しようとする。
これを知った黄門様は、自分達を救ってくれた佐吉を助け、さらには将軍の身も守るべく二手に分かれて行動するよう指示した。
そして翌日、見事優勝した佐吉が雷山の乱入で殺されかけたところを格さんが救出し、偽の黄門一行は逃亡。
黄門様の裁きによって灘右衛門は牢屋行きとなり、佐吉は優勝賞金に加え、網元の株と家屋敷を取り返すことができた。

参拝の阻止と裏切り

宇都宮で四人は合流し、本田上野介(永田靖)と於浪らによる暗殺計画の情報を持って将軍様のもとへと向かった。
黄門様は本田らの計画を将軍様へ伝え日光参拝中止を願い出るが、周囲の説得により参拝は強行されてしまう。
そして参拝後の宇都宮への道中で泉屋らが大量の大筒や鉄砲を用いて行列を砲撃。
しかし黄門様の策により籠の中に将軍様はおらず、暗殺は失敗に終わる。
難を逃れた将軍様だったが黄門様の江戸帰還への言葉は聞き入れず、威信のため宇都宮へ向かうとした。
陰謀の露見を危惧した本田とその家臣は泉屋らを銃殺するが、於浪だけは別行動を取っていた格さんによって助けられる。

陰謀の結末と行く末

格さんの手引きで黄門様のもとへと連れられた於浪は、黄門様の説得により改心し宇都宮へ行動を共にすることとなる。
城内ではゴリラを鑑賞するなどもてなされていた将軍様だったが、折を見て本田へ今回の陰謀に関する話しを切り出し激しく責め立てた。
追い詰められた本田は将軍様らを人質にし、水戸藩と共に城内へと押し入った黄門様一行をも捕らえ、吊り天井の部屋に閉じ込める。
吊り天井が降りてくる絶体絶命のなか、於浪がゴリラを操ることを思いつき笛の音を響かせた。
檻から脱出したゴリラは、銃で撃たれ負傷しつつも吊り天井の部屋へと辿り着き扉を破壊して一行を救出。
救出の際、一行と入れ代わりになったゴリラは吊り天井の下敷きとなり息絶えてしまった。
なす術のない本田も最後は討ちとられ一連の騒動は幕引きとなる。

黄門様は、格さんと於浪、助さんとお蝶の照れる様子を見て、自身の旅は助と格の嫁探しに漫遊してるようなものと笑い、また旅に出るのだった。

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